2019年10月24日

ファイアーエムブレム 風花雪月 感想その2

 雑感の続き。以下も全部ネタバレ。

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posted by 築城 at 12:14| 感想

ファイアーエムブレム 風花雪月 感想その1

ファイアーエムブレム 風花雪月|Nintendo Switch|任天堂

 発売日以来ちまちま続けて、ようやく全ルートクリア。一も二もなく「支援会話のクオリティアップありがとうありがとう」なんだけど、3.5周の雑感をあげてみる。以下完全ネタバレ。システムやバトルといった話は皆無。

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posted by 築城 at 12:08| 感想

2019年07月14日

グノーシア 感想(ネタバレなし)

グノーシア

 「ハード末期は良作が増える」の法則がVITAにも。紹介やレビューはネットにあふれているのでそっちに任せて、1プレイヤーの感想を。ネタバレなしだけど、未プレイ者にはところどころ説明不足なのでお勧めできない。


■購入前
 始まりは2年くらい前かな、開発者のインタビューで「人狼ゲームに参加してみたけど楽しめなかったのが開発のきっかけ」というようなコメントを読んで。人狼ブームの時に何か面白そうと思いつつも、なかなかそういう場に出て行く機会も勇気もなくて悶々としていた身としては共感しかない。家&ソロで人狼できちゃうのステキ!絵柄も雰囲気あるし、SFなのも好みだわーと。

 そしていよいよリリース。VITAのみと聞いて、正直余命の短いハードだし、そのうち他ハードに移植されるだろうから待とうかなーとも一瞬思ったんだけど、何かに突き動かされて結局ポチり。こういう、直感が理屈を押しのける時は正解なんだな大抵。


■勝つことだけが目的ではない
 最初の30ループぐらいは、とにかくわけがわからないうちに人が減って終わっている状態。何をとっかかりに疑えばいいのかすらわからない。初手からこいつを疑う根拠は? なんでみんなこいつに投票してるの? うわーあらぬ疑いかけられて凍らされた……。

 それでも続けられたのは、絶妙に挟まれるイベント。乗員との他愛ない一幕から狂気の瞬間、ループする世界、グノーシアの謎。
 これらが勝敗と関係ないところでも起きるのが、個人的に救われた。勝つだけでなく、時には負けないと起きないであろうイベントもある。また個々の乗員との関係も、人間同士、グノーシア同士、敵味方に分かれる時で違う面を見せる。勝つことが目的ではない、人狼ゲームのやりとりを通じて乗員を知り、物語を読み解いていくゲーム。そう思ったら気が楽になった。

 また、ループ=「同じメンバーで人狼ゲームを繰り返す」ことが、物語に違和感なく組み込まれているのもよし。ループが物語の根幹であり、この異常事態から脱するためにループする。美しい。


■挫折させない仕組み
 そうこうしているうちに人狼ゲームのやり方も何となく把握できていた――誰が敵/味方かを推理するのと同じくらい、敵を排除するように立ち回ることも実は重要なのね! 直感とロジックにパラメータ全振りしたことを今さら後悔し、かわいげと演技力を必死に上げるのだった。

 物語に惹かれてやっているとはいえ、やはりメインの人狼ゲーム部分がわけわからんままじゃつらくなるわけで……複雑なルールを細かく分解して1ステップずつ導入し(全要素が出揃うのに30ループぐらいかかってる?)、それでも推理や投票までの駆け引きが苦手であれば、周回でスキルを強化すれば何とかなる。ダメ押しに、イベントの起きやすそうな(必ず起きるわけではないのがミソ)設定まで提案してダレさせない。この挫折させない仕組みが実は丁寧で素晴らしい。

 正直、インディーズというと、メジャーにはない光る・尖るところが魅力な反面、取っつきにくかったり難易度的についていけなかったり……みたいなイメージがあって、そこら辺は大目に見るつもりだったけど、先入観ごめんなさい。つくりもしっかりしている。


■キャラクターを描く手段としての人狼
 14人の個性的な乗員。ぶっ飛んだ見た目や来歴に目を奪われがちだけど、プロフィールを見れば「ロジック優先」「ステルス高め」といった人狼ゲームにおける行動特性が書いてあり、慣れないうちはちょくちょくこれ見ては推理の手がかりに。

 ○○は好き嫌い優先でシロっぽい人でも疑ってくる。××が怪しいけど、また演技力発揮されてかわされちゃうだろうなあ……50ループもすればそれぞれの人となりも見えてくる。疑う、かばう、反論するetc、ごくごく限られたやりとりなのに、確かに一人一人違う。個性として感じられる。

 やりとりが対プレイヤーだけでなく、乗員同士でも発生しているのがミソ。プレイヤーの介在しないところで、乗員がそれぞれ固有の意思を持って動いている(ように見える)。それが実在感を生み出し、挟まれるイベントもあいまって「仲間」になっていく。人狼ゲーム、実は人物描写にものすごく向いているのでは。
 そんな仲間がループに巻き込まれ、繰り返し吊し合う。こんなことは終わらせないと!と世界の謎に駆り立てる。燃えますよこんなん。

 実は似たようなことを昔やっていたなと、クリアしてから思い出した――『ガンパレード・マーチ』。あれもプレイヤーを差し置いて、NPC同士が愛を育んだり対立したりするゲームでな……あーまた○○と××がケンカしてるよーとか。自分もそれに巻き込まれたり対抗したりしながら、いつの間にか一人も死なせずクリアしてやる!ってなる。そのためにループもする。『グノーシア』クリアした人に今からこれを勧めるのはちょっとキツいけど(ゲームアーカイブスにあるのでVITAでプレイは可能)、かつてガンパレに燃えた人たちには『グノーシア』いいかも。閑話休題。

 そんな感じで、「一人で人狼できるゲーム」で始めたのが、気づけば自分が大好物の、登場人物に魂を感じてその行く末に心を揺らすゲームであったとさ。最初は推理やら駆け引きやらで脳みそ疲れて休み休みやっていたのが、終盤は手が止まらず一気に。……嘘です最後悩んで手が止まりました。でも気づけば大納得のギミック。最後までシステムと物語がぴったり寄り添ってて震える。


■ループが断たれた世界で
 そしてクリア。ループが断たれてめでたしめでたし……なんだけど、自分の小さい脳みそでは結構消化し切れてないところがあり、これは再びループを始めないといけないかなと。せっかくループ断ったのにみんなごめん。でもプレイヤーの性別によって多少違うイベントがあったりするともいうし。

 それにしても、急かしたくはないけど移植!さすがに今からVITAごと買えとは言えないので!何か追加要素があれば自分でもまた買うから!と久々に全力で応援したい。自分の「好き」と「勧めたい」が一致する希有なゲームに出会えて本当にうれしい。もっと広まってほしいのです。
posted by 築城 at 05:50| 感想