2020年05月07日

FINAL FANTASY VII REMAKE クリア後感想(途中からネタバレあり)

一応公式:FINAL FANTASY VII REMAKE | SQUARE ENIX

 リメイク作って!と声を上げるほどではなかったのに、いざリリースが決まるとやっぱりそわそわ。これのためにプレステ買ったもの。というぐらいのプレイヤーのクリア後感想をつらつらと。なお関連作では『ADVENT CHILDREN』『CRISIS CORE』体験済み。

※途中からネタバレあり(事前予告あり)


■シナリオ
 イベントやクエストの水増しという声もあったようだけど、個人的にはそんな感じはなかった。確かにオリジナル版に比べて各所長くなっているけど、その道中で交わされる仲間との会話やイベントは、引き延ばしでなく深掘りになっていると感じた。オリジナル版を知らなければ、普通にそういうものだと思うのでは。

 絵が音がすごい、ここはこう変えたのかーなるほどーとなっているところに、ふとオリジナルのシーンやセリフが重なって引き戻される。でも懐古ではなく、オリジナルという芯を感じながらちゃんと新しい体験になっている。変わるところと変わらないところのさじ加減に満足。


■バトル
 アクションしつつコマンドも残す。NORMAL挫折してEASYだけど、どうにかアクションできたよ!
 自分のアクション下手レベルを白状すると、例えばFF15のバトルは目の前で何が起きているのか分からなかったのですよ……「レベル上げて物理」(クエスト見過ごせない病なので、いつもレベルだけは無駄に上がる)でどうにかクリアしたけど。それがFF7Rでは、今何をされてこうなったのか、どうすればよかったのか、何となく分かる。分かるけどできるとは言っていない。

 「仲間もプレイヤーが管理する」前提になっていて、仲間が独自に賢く立ち回らないのも分かりやすさの一因かも。いや、少なくとも自分より全然賢いんだけどね……何しろ自分の手を離れたとたんHPゲージが減らなくなる! ちゃんとガードしながら敵に近づくのえらい! そしたらもうちょいATBゲージ溜めておいてくれていいんですよ。閑話休題。

 なお、アクション無理ーと最初はCLASSICにしたんだけど、このグラフィックでATBゲージが溜まるまでぼーっと見ているのは、自分にはちょっと間が持たない感じがした。とりあえず、回復さえ怠らなければアクション入ってもどうにかなる。


■音
 普段のプレイではテレビのスピーカーで音を流しているんだけど、今回は諸事情で自分のゲーム時間が早朝のみという状況だったので、ヘッドフォンでプレイしていたのですよ。そのせいか、音すげーと。

 今はもう当たり前の技術だけど、フィールドの曲からシームレスにバトル曲に移行する……時とそうでない時があって、より場面に合う方をちゃんと使い分けているなあとか。ボス戦では進行度に合わせて音楽も変化していく……だけでなく、闘技場の実況もバトルの状況に沿っていてうへーとなったり。「おおっと、このままゴリ押しかぁ〜?」すいませんね脳筋□ボタン連打で。
 音楽はオリジナル版のアレンジ(というよりリメイク?)が多いようだけど、正直オリジナル版では印象に残る曲が少なかったので、あれこんなにぐいぐい耳に入ってくる感じだっけ?と見直してしまった。使われ方がいいんだと思う。今回のサントラ悩み中。

 そして、街の息づかいや生活感もちゃんと音から感じられる。スラムの喧噪、住人たちの会話、どこからか音楽が聞こえてきて人々がジュークボックスで楽しんでるんだなあとか。
 この、フィールドで曲が鳴りっぱなしというゲーム的なお約束と、リアルを追求するSEやジュークボックスの演出がぶつからないのはすごいなと後から思った。これだけリアル寄りにすると、いっそ曲を流さないことも多いのに。

 あと今さらだけど、声優さんの演技も。特にクラウドは基本無口な分、セリフにならない部分の細かな演技で伝わることも多くて、これはヘッドフォンで正解だなと。


■その他
 ウォールマーケットに代表されるコテコテのノリは、個人的にちょっとついていけなかった部分も。でも大剣背負ってる人が電車に乗っている時点で何かが振り切れているので、ウォールマーケットだったらここまでやらざるをえないかなあ……という変な納得感もまたある。

 序盤のバレットのキレ散らかし、からのオーバー演技。その後バレットに限らず、全体的にセリフ回しが芝居がかっているのが気になっていた。ここまで実写と見紛うリアルさなら、それこそドラマみたいに、もうちょい自然な会話になってもいいのでは、と。
 あるいは、「イベントシーンでは寡黙で極力人と関わろうとしないのに、プレイヤーが操作すると走り回って人に話しかけまくるクラウド」への違和感。今までこんなこと疑問に思わなかったのに、今回何だかひどく気になったのは、やっぱりリアルさゆえ。

 まあプレイしているうちに嫌でも分かっちゃうんだけどね。仲間はクラウドの後をきっちり着いてくるし、スラムで走り回ればNPCにぼこぼこぶつかる。絵も音もリアルだけど、あくまで中身は従来のゲーム。リアルに近づくことを目指したシミュレーターではない。そう思ったら、大仰なセリフや演出も気にならなくなった、かな。大剣背負ってる人問題=リアルとフィクションの境界・共存、あるいは切り分けについてちょっと考えた。答えは出ない。


 ここから先はネタバレ全開。未プレイ・未クリアなら絶対読まない方がいい。









■そして終盤のアレ
 終盤よりもっと前から予兆はあったのよね……

・エアリスの「なんでも屋さん」発言→オリジナルでザックスがそんなことを言っていたので、そこからかなーと勝手に思ってた
・クラウドのフラッシュバックに、明らかに「この後に起こること」が含まれている→なまじオリジナルをプレイ済みだからか、あーそんなシーンあったねーで疑問に思わなかった

 エアリスが「運命の分かれ道」とまで分かりやすく言っているのに、この期に及んで「そうねー神羅どうこうからもっとでかい話になっていくもんねー」とスルーしてた……これを正常性バイアスというのか(違う)

 そんな間抜けな自分も、さすがにザックスの登場で目が覚める。CCのあのシーンがどうしてこうなる? ねえこれホントにそういうこと? 私なにか見落としたり勘違いしたりしてない?と、ネット上のネタバレレビューを読み漁って答え合わせしてしまった。そのくらい、さすがにやらないよね、と思っていたことだったから。

 まだ決まったわけじゃない、でもおそらく――オリジナルと少し違う道を歩み始めている。ということは、彼女の運命も――?
 当時の嘆きや非難の声を覚えている身としては、寝た子を起こす案件であり、求められても触れもしないだろうと思っていた。それをやるかもしれない、と?

 ……リメイクって、作っている方はどういう気持ちなのかなあとちょっと思ってて。オリジナルという枷の中でふくらませたりパワーアップしたりするのは、それはそれで腕の見せ所ではあるだろうけど……ぶっちゃけ、作り手としてはそれより新しいことをしたいんじゃないかなあと。
 なので、今回のこれは正直ホッとした部分もある。これはオリジナルという枷がないとできないこと。リメイクに期待して、待っていたプレイヤーがいないとできないこと。ある意味、一から作るよりレアな挑戦。これをやってみたかった、ともし思っていたのなら。

 こっちとしては、一歩間違えば地雷。ハッピーエンドを求められて後からそれを叶えた結果、歪になってしまったものはいくらでもある。その地雷を踏み越えていけるのか。不安もあるけど、あえてそこに踏み込んだのだから勝算があるのでは。あるいは、今作で見せてくれたさじ加減を信じてもいいのでは――そんな風に今は思っている。というわけで、自分が生きているうちに完結してください(切実)
posted by 築城 at 04:32| 感想