2017年09月11日

ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー 感想

ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー - 公式サイト

 DSで2010年に出たもののリメイク。発売前に公式見て、シナリオ重視の王道ファンタジーなんて好物以外の何物でもないのに、何でこれ2010年の時点でスルーしてたんだろう……というぐらいびびっと来て、音楽も好みだし全部入りで!と限定版購入。そして大当たり(と同時に「何で2010年の時点で」の謎&後悔もさらに深まる)。
 大抵は1回クリアして終わりな自分が2周して、しかも2周目の方が時間かかっているという……ここまでどっぷりハマれたことがとにかく幸せ。以上のものをもたらしてくれて、おかげさまで終わってなお立ち去りがたいものがあるので、区切りをつけるために以下記す。決してレビューではない。前半はネタバレなし、後半ネタバレ全開(事前警告あり)。



 何しろ、主人公をはじめ登場人物がみんな好感が持てる。これ超大事。熱血漢(なだけ)とか明るく健気(なだけ)といったステレオタイプも、エキセントリックな言動や性格付けもなし。それで(いやだからこそ?)十分魅力的だし、一緒に進んでいこうと思える。こういう人かと思いきや意外な面もあったり(決してツンデレのような真逆の面を安直に提示するのではなく)、ちょっとした一言にも人柄が窺えたり……そういう描写の多さ細かさ、地味な積み重ねが心地よい。

 上記の人物描写もそうだけど、セリフやシナリオ進行も丁寧。ゲーム的には普通ここ省くよね?てな部分を端折らない。ドット絵+バストアップなのに、ドラマを見ているように進行していく……ので、イベント長いのはダメという人にはマイナスかもしれないけど(まあそういう人はばんばかスキップで)。
 3Dでつくっていたら手間暇容量的にどこかカットするであろうボリュームなので、逆にドット絵だからできる贅沢進行かもしれない。

 加えて、リメイクで主要キャラ(といっても30人近くいる)がフルボイスになり、上記の丁寧なシナリオとの相乗効果ですごいことになっている。ゲームのテキストって、目で読むことが優先されているのか、ボイスがつくと不自然な言い回しになっていたりすることがあるけど、本作はそれが比較的少ないので(リメイクにあたって手を入れたかは不明)、豪華なフルボイスドラマが普通に繰り広げられることになり、盛り上がり&感情移入が半端ない。

 とドラマ部分ばかり強調してるけど、時間+平行世界を行き来する仕掛けがまた熱い。メインストーリーに関しては基本一本道で、あまり悩む要素もないんだけど、行き詰まる→時間or世界を移動してフラグ立ててくる→元の場所に戻ってきて詰まりがとれた時の爽快感。それ自体は目新しいものではないけど、上記のシナリオ運びと相まって盛り上がり&感情移(以下略) そしてたたみかけるような展開でやめ時を失うという。

 たどった道筋、踏んだイベントはすべて「白示録」に記録されていくという体裁になっているので、そこから気になる過去のポイントにすぐ飛べて、選択やりなおしてまた現在へ(それによって現在に変化が起きる)。やり直しがホント楽。もうジャンル問わず、ストーリー追う系のゲームはみんな採用するといいと思う。
 バッドエンドもクリアへの回り道ではなく、逆に積極的に見るべきものになっているのも面白いところで。ちょっとした選択の違いで歴史が変わってしまうのを見届けながら、次こそはと選択をやり直す。一本道でありながら、その周りにはいろんな「if」が広がっている。世界や歴史もまたそんな風に描写されている。

 「世界を救う」「時間を移動する」「王道ファンタジー」……さんざ既出じゃん?で隠れた名作になっちゃってるのかなあと思わざるをえない。紹介記事とかだと伝わりにくい雰囲気とか快適さ、そして気づくと先が気になってやめられない止まらない感覚、今なら体験版で分かるので、ちょっとでも気になったらぜひ。百聞は一体験にしかず。

 なお、バトル部分はぬるま湯フレンドリーモード(通常戦闘を事実上全回避しつつ経験値丸もうけ)でやっていたので言えることはなく……アクション下手くそプレイヤーに昨今珍しい?ターン制はありがたかったです、はい。



 全力でよかった語りをした後は、個人的な感想など。以降はエンディングまで完全ネタバレ&本作を気に入った人には不快かもしれないネガ話込みなので、その点ご理解の上。

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posted by 築城 at 05:38| 雑感